上司というものについて考えてみる

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会社で勤めている以上、上司というものは切っても切れない関係です。現実問題、上司が原因で退社を考えるきっかけを持つ人が圧倒的に多いです。そこで一回上司というものについて考えてみる事にします。自分が何に対して良い影響を受けるのか?逆に何に対して悪い影響を受けるのか?課題がわかれば解決策が見えてくるかも知れません。

 

歴代の上司達を思い出してみる

今まで出会ってきた、いわゆる上司という人たちの事を思い出してみることにします。ちなみに、村長は小売業界出身です。

・O店長:苗字と顔は思い出せる。趣味は釣り。それ以外は記憶にない。

・??B長:苗字も顔も思い出せない。嫌われて飛ばされた事は覚えている。

・??B超:苗字も顔も思い出せない。新店スタッフに抜擢してくれた。

・??店長:苗字は思い出せない。顔は思い出せる。それ以外は記憶にない。

・??B長:苗字も顔も思い出せない。嫌われた事は覚えている。

・Y店長:苗字と顔は思い出せる。販売力は低かったが、部下に仕事をまかせてくれていた。村長が原因のクレームも嫌な顔をせずに対応してくれた。叱ってくれた。学んだことはあった。良い人だった。

・??B長:苗字も顔も思い出せない。気に入られた。異動させてくれた。接客方法など教えてくれた。異動させてくれたので感謝している。

・KSV:苗字と顔は思い出せる。数年後に降格になった。目つきが気持ち悪かった。学んだことはあった。降格しても話せる何だかんだ言って良い人だった。

・NSV:苗字と顔は思い出せる。外部から出向してきた人。それ以外は記憶にない。

・N店長:苗字と顔は思い出せる。同年代。村長を店長にしてくれた人。しかし学んだことは無い。女性関係で逆恨みされた。会議でこれでもかと責められた。社内メールでターゲットを公開処刑するタイプ。KSVを降格させて自分が昇格した。結果を出せない口だけ野郎。

・??店長:苗字は思い出せない。顔は思い出せる。自分は何もしない口だけ野郎。指示通りにしていただけなのに責められた。ムカつく。

・NMGR:苗字は思い出せる。顔は思い出せない。同年代。実務のことを教えてくれた。基準値で成約したのになぜか注意された。でも良い人だった。

・??MGR:人間ということ以外の一切の記憶は無い。

・S部長:苗字と顔は思い出せる。頭も人柄も良い。機会を沢山くれた。村長が悪い時には叱ってくれた。学んだことは沢山あった。今でも、尊敬できる上司だと思う。

・K課長:苗字と顔は思い出せる。同年代。村長と出世競争をしていて一族に気に入られたため課長となった。仕事は出来ない。出来る方法を探さずに出来ない理由を探すタイプ。学んだことは無い。彼の下では働けない。

・H社長:苗字と顔は思い出せる。同年代。素は良い人だったが完全なワンマン社長。業界では有名らしい。自分に余裕が無くなると周りを攻撃してくる。N店長と同じでターゲットを公開処刑するタイプ。すぐに人を辞めさせようとする。グレー行為を沢山していた。パワハラ野郎。

うん。年月が経ってる人もいるのでほとんど良い記憶が無いですね。例えば、今でも一緒に飲みにいって話が出来れば嬉しい人はY店長とS部長ですかね。たった2人です。理由は何故か?

きちんと叱ってくれたから。

理不尽な注意や、感情をぶつけてくるような人では無く、村長が自分が悪いと素直に反省させてくれる叱り方をしてくれました。尊敬できる人達から学ぶ事はあります。逆にムカつく人達は、理不尽な注意や、感情をぶつけてくるような奴らで、気分屋で、頭悪くて、彼らから学んだ事は一切ありません。

 

理想の上司像について考えてみる

性別や年代によって価値観は異なってくると思いますが、主観で「理想の上司像」を考えてみます。

自分と一定の距離感を保ってくれる。

上司と部下の関係上、一定の距離感って必須だと思います。近すぎず遠すぎず。居心地が良い間隔で、目や声をかけてくれる距離感。

自分に必要な知識を与えてくれる

自分が仕事で困っていたり行き詰まったりした時に、その解決案や方向性を指示してくれて、必要な知識を与えてくれる。

自分を認めてくれて機会をくれる。

自分の人柄や行動心理などを否定することなく認めてくれる。時には注意されることもあるが、きちんと仕事上の機会をくれる。

自分を叱ってくれる。

誰しも人間なので間違った言葉や行動を起こしてしまう場合があります。その際に、きちんと納得できる理由を用意したうえで正すために叱ってくれる。

そう。「自分」が中心に来ています。人間て自分をわかってくれる人や、自分に良い影響を与えてくれる人に好感を持つ生き物です。そもそも理想の上司像っていうのが「自己中心的な考え」そのものです。

つまり、理想の上司というのは世の中に低い確率ではありますが、存在するということです。逆を言えば、高い確率で「理想とは遠い上司」が存在しており、ほとんどの人達がその上司との関係にストレスを感じてしまいます。

 

自分が部下にしてきた行動を思い出してみる

人間は基本的には自己中心的な生き物ですので、自分が部下にしてきた行動を思い出してみます。現在の村長は歳も重ね、知識や経験を積み、上司として少しは成長しておりますが、若い頃は自分で言うのも何ですが「キツイ上司」だったと思います。

第1形態:べき論。

上司というのは数字責任などを負っています。その責任を果たすためにゴールイメージを作ってそこに進んで行ったり、型を作りそこにはめ込もうとする人達がいます。村長も最初の頃はそうでした。

こうあるべきなのに、なんで出来ないんだ!?平気で注意していたりしていました。時には、汚い言葉で部下を注意したり罵ったりしていました。この頃の店長は「恐怖政治」みたいな感じで「嫌なら辞めたら?」というスタンスでした。今思うと、最低な上司ですね。但し、数字はついてきます。結果は出るので会社の評価は高めです。

第2形態:都合の良い少数精鋭。

年月を重ねて、諦めを知ります。少数精鋭の前に「都合の良い」という言葉がついています。これは何か?「エースとその他大勢」です。エースを中心に組織を作ろうとしていました。それ以外の人はその他大勢なので、ルールを破らなければ良い。何もしなくても良い。やることだけやってくれ。みたいな感じでした。

その他大勢を育てようと言う気が無いんですよね。そうするとどうなるか?村長やそのエースがいない時は、さぼる組織。上司としては組織構築を出来ていないので駄目ですね。

第3形態:部下を取捨選択する。

何百人と人間をみてきているので、その人と村長が合うかどうかがわかるようになってきます。人間関係構築が容易なんですよね。人間関係構築しお互いが信頼しあえる関係になれば成長は加速します。村長の声が、相手の心に届くわけですよね。逆に相手の声が、村長の心に届くわけです。

この頃の村長は育成のプロでした。村長が直に教育した部下は、成長の速度も速く、村長に育てられない人はいないと言われるほどでした。医者でいう「ゴッドハンド」ですね。でも、ゴッドハンドも育成のプロも共通しているのは「可能性がある人」を選択しているんです。いくらゴッドハンドといえども、末期の患者を救うことはできません。名監督と言えども草野球チームを日本一にはできません。それと一緒。

選択されなかった部下はどうなるか?成長もしなければ、村長とコミュニケーションもほとんど取らないのでいずれ退社していきます。えこひいきという感じに捉えられていたのでは無いかなと思います。

第4形態:分け隔てなく。

この頃の村長には、完全に棘がなくなっています。出来る部下、出来ない部下、問わずコミュニケーションを取るようにし、教えたり、教わったり、ある程度の相互依存の関係になっていたのでは無いかなと思います。第1形態のときには足音で村長の居場所がわかるくらいのオーラがありましたが一切なくなりました。

もちろん、ルールを破ったり人道的で無い言動や行動をする部下にはこれでもかというくらい叱っていました。個人に目標があれば、その目標を達成させるために手助けしたり、目標を持てない人には会社としての目標を達成させるために手法を教えたりしていました。数値結果も出せるので、どちらかといえば会社にとっては良い管理者では無かったのではないでしょうか。

第5形態:仕組みを作ろう。

プレイヤーから一歩引いてマネジメント中心の働き方をして、完全に仕組み作りに喜びを感じていました。でも部下とのコミュニケーション不足が発生していたと思います。

何が言いたいのかというと、村長が反省し少しは成長しているのと同様に、どの組織もそうですが、上司も少しずつ成長していますし、少しずつ反省したり悩んだりしているのです。村長の最終形態はいったいいつになったら訪れるのだろうか。謎。第1形態のときに村長と関わった方々、ご迷惑をおかけして申し訳ございません!

 

上司のことを理解しようと努める

自分が仕事をしやすいように上司のことを理解する必要があるということです。最初の方に記載したように「自分にとって都合がいい」のが理想の上司ですが、世の中にほとんど存在しません。その理由はいたって簡単。

だって他人だもん。

恋人や夫婦も同じです。所詮他人同士ですので相手のことを理解しようと努めないと関係性は上手くなりません。長続きもしません。相手が何を考えているのか、何をしようとしているのか、何を求めているのか、どこまでなら許せるか、相手の声を聞けるか、など自分の努力も必要ということです。

許せる範囲を広げよう。

他人同士でわかりあえることはそうそうありません。お互いが同時に歩み寄らないとわかりあえません。従って、少なくとも自分の許せる範囲を広げないといけません。

人間関係はシーソーと同じ。

片方がより過ぎてもガタンとどちらかが下になります。お互いが同時に歩み寄れば、シーソーは平行なまま手を繋ぐことが出来るでしょう。急がずにお互いが歩み寄って行けるためには時間と意思疎通が必要なのです。

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まとめ

つまり、理想の上司とは自分の中にしか存在しないもの。理想とは遠い上司と付き合っていくためには相手のことを理解しようと努めなくてはいけないもの。理解しようと努めようとするためには、自分のことを理解することから始めなくてはいけない。

全ては自分ということです。

しかし、自分を理解する事がとても難しいです。よく「自分に打ち勝つ」などの言葉がありますが、ほとんどの人が自分に打ち勝つ事は不可能です。

だから理想の上司とは中々巡り会えません。その人と上手く付き合っていく方法を探した方が合理的という事です。

 

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