いつの間にかに驚きや感動を忘れてしまった

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私達は大人になるにつれて大切な何かを失っていっています。小さい頃に見た風景や生き物。体験した驚きや遊び。経験した感動や悲しみ。
何故なんでしょうか。慣れてしまったのでしょうか。飽きてしまったのでしょうか。一度失ったものは二度とは手に入らないのでしょうか。

 

忘れてしまったもの

それは感情です。小さい頃に目にしたものはどれも新鮮で大きく見えました。それは、身体が小さい事が理由では無く、世界が狭かったからなのです。

幼子の頃の世界は、父親や母親など家族が全てでした。母親に手を繋がれながら歩いた道すらも初めてでした。小さな昆虫を平気で手で掴んでいたでしょう。

子供の頃の世界は、家族だけでなく学校など少し広がりました。友達というものが出来ました。その友達と遊ぶ事によって楽しく感じたりしていたでしょう。

若者の頃の世界は、生まれ育った土地から離れて新しい風景を見たり、性格が形成されて好き嫌いという感情が確立されてきたかも知れません。世界が少しずつ広くなってきたでしょう。

数多くの景色や人達と出会う事によって自分の世界が少しずつ広く大きくなっていったのです。世界が広くなると物事が小さく見えてしまいます。大人になって初めて見たものでも、今まで見てきた世界の中では小さなものになってしまいました。私達の世界が広くなるにつれて感情を忘れていったのです。

 

自分の世界を達観してしまった

達観とは、 広く大きな見通しをもっていること。遠い将来の情勢を見通すことであり、目先のことや細かなことに迷わされず、真理・道理を悟ることです。

私達は大人になるにつれて声を出すことを恥ずかしいことだと誤認識してしまったのです。最近、心から笑えていますか?声を出して泣いていますか?多くの大人が答えは「NO」だと言うでしょう。

私達は大声で泣きながらこの世に生まれました。でも、この世から去る時には静かに息を引き取る事でしょう。もちろんこの世から去る時の状況は人それぞれです。後悔しながら亡くなる方もいれば、万寿を全うして亡くなる方もいるでしょう。そこには涙や微笑みがあるかも知れません。しかし幼児の頃の様にはいかないでしょう。大人だから。

 

感情を出す事をしてみよう

大人だからって何?大人は感情を出してはいけないの?知らず知らずの内に心にブレーキをかけているのが大人なのか?そうでは無い。

大人とは時と場合を分別できるから大人なのだ。自分の世界が広くなって目にするものや体験することが小さく感じたとしても、本当は感情はあるんです。それを「ここは感情を出してはいけない時と場所だ」と分別し心にブレーキをかけているだけです。

それが多くなり当たり前の様になってしまったら、私達は慣れてしまいます。慣れるという事は無意識な行動になってしまうのです。無意識な行動は私達人間はコントロール出来ないのです。

もしかしたら、現時点で大切な人の前では感情を出せている人もいるかも知れません。しかし、それもいずれ慣れるのです。大切な人が当たり前の存在になってしまう。無意識に属してしまうのです。無意識に属してしまうとコントロール出来ないのです。という事は私達大人は意識して感情を出すしかありません。もちろん時と場所を分別した上でです。だからこそ1人の時間は大切なのです。

可能であれば声に出した方が良い。声に出さないと感情は動きづらい。心から笑えないのであれば、大声で泣いてみましょう。大声で泣けないのであれば涙を流すだけでも良い。そうして、少しずつ少しずつ眠ってしまった感情を呼び起こしましょう。きっと小さな頃に感じた驚きや感動は少しずつ動き出し、今いる自分の世界の色を変えてくれるでしょう。

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まとめ

小さい頃に描いた未来の自分に今は近づけていますか?近づけているどころか、ほとんどの人達がその描いた未来の自分すら忘れてしまっているでしょう。小さい頃、目にしたものや経験したことは多くの感動を得たはずです。

現代社会で生きていくには大人になる必要があります。でも1人の時は大人になる必要はありません。1人の時に声を出し、感情を出し、リハビリをしていきましょう。あのすべてに感動を覚え、多くの希望を抱いていた時代。

今こそ、私達大人は小さい頃の自分を振り返るべきでは無いでしょうか。1人の時間を確保して大人が子供の頃に戻る。多くの人達が小さい頃に戻る事が実現できたのならば世界は変わる。無駄な争いも無く、自然に感動し、人に感謝し、地球と共に生きる事が出来る。私達人間が地球に対して必要な取り組みはSDGsでは無い。小さい頃の感情を思い出す事だ。

 

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