転職後:episode8「360度評価がある会社」
会社によって評価制度は様々ですが、数年前から360度評価を導入している所がポツポツとありますが、一向に普及しません。何故、日本企業では普及しないのでしょうか。
360度評価とは
複数のさまざまな立場の関係者が1人の従業員の評価を行なうものです。上司だけでは気付けないことを、他の人たちの評価で補完します。
これにより、本人の評価に対する納得度を高め、それは企業への信頼感にもつながります。適切な評価を行ない、従業員の仕事や企業へのエンゲージメントを高めることも目的のひとつです。
ガバガバの360度評価
そんな360度評価ですが、なんと転職先にもありました。前の会社とかでも賞与の時期のみですが360度評価はありましたが、その時は村長はマネジメント側の立場だったので対象外でしたが今回は違います!初めて360度評価を受けました。
一言も話したことが無い人に評価される!
何だそれは!村長は入社して3ヶ月経ちましたが未だに顔と名前が一致しない人もいます。あんた誰だ!って奴です。
もちろん全社員が評価し評価されるわけですが、そもそも評価をする際に気を付けるべき点、例えばハロー効果や中心化傾向などを教育されていない人達です。
単なる好き嫌いの格付けです!
村長も誰かを評価しました。しかし、当然その人の仕事姿勢や内容を知らないので単なるイメージで点数をつけました。自分で言うのも何ですが思いっきり適当につけました。
しかもそれの得点がランキングみたいにされて誰でも見れる!
ランキング上位の人は良いでしょう。しかし、下位の人はそういう印象を抱いてしまうのが人間です。いわゆる先入観です。
もしその下位の人を評価する順番が来たら「たしかこの人は点数低かったから、今回も低くつけてもいっか」です!
匿名のコメント欄で良い点と悪い点を書き、それを上司から聞かされる。
いや、まぁ改善点を指導してくれるのは良いかも知れませんが、先ほどから述べてる様に知らない人に単なるイメージの改善点を言われても、ほんとあんた誰?だし。
次見てろよ!低くつけたるからな!
そう、匿名性が実は守られていなかったのです。村長を評価した人は誰々で、何点で、何をコメントしたかも本人は見れるのです。ほんと、ガバガバです。
360度評価で気を付けるべき点
つまり村長が転職して入った会社の360度評価はガバガバの使いものにならない品物でした。そりゃ会社の口コミで360度評価の事を書かれるわって話しでした。
匿名性は必須です。
これは評価する側もされる側も匿名性が守られていないと普通の評価は出来ません。「やられたらやり返す!」そうならない為に必須なのです。
無意味なランキングは不要です。
スクールカーストかって話しです。職場に持ち込んでどうするんだ。下位の人は気にしないと言っても自分が嫌われものと烙印をつけられて平常心の人はいないでしょう。もちろん本人に改善点はあるかも知れませんが、知らない人に言われる筋合いはありません!
評価期間は3ヶ月が妥当です。
毎月評価はやりすぎです!中身が無いものを毎月やってフィードバックされても心に響きません!心に響かないのでそうそう人は変われません。逆に半年だと長いんですよね。フィードバックを気にする期間は良くて1ヶ月程度です。
…じゃあ毎月評価の方が良いのでは?中身がともなっていればそれでも良いかも知れませんが費用対効果というものを考えれば無しです!毎月フィードバックする上司の時間がもったいないです。加えて「慣れ」が悪い方向へ進みます。
まとめ
また中身があるものを完全に作ったとして文化となったとしても、運営し続けるのは限りなく難しいです。何故なら結局は
好き嫌いの感情評価になるからです。
以上のことから360度評価は日本では普及しないと断言できます。
流行りだから形だけ作って、とりあえずやってみよう精神は良いかも知れませんが、ちゃんと成果に繋がっているのかを検証していかないと村長がいる会社のように訳がわからない事を惰性でやってるようになってしまいます!
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